カテリーナ

アルバート氏の人生のカテリーナのネタバレレビュー・内容・結末

アルバート氏の人生(2011年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます


19世紀のアイルランド、貧富の差が激しく、不況に見舞われた
ダブリンが舞台。私生児として産まれたグレン・クローズ演じる
アルバート氏は生きて行く為には男になるしかなかった。そんな彼
の人生を描いた作品。ホテルの給仕として住み込みで働き、泊まり客からのチップをコツコツと貯めていて、タバコ屋を開く夢を持っている。一緒に働く若く美しい娘、ヘレンと共に暮らしたいといつしか想うようになる。何故、男として生きねばならなかったか、
その理由はアルバート氏が娘時代に5人の男に強姦され
野外に置き去りにされるという事件のせいである。その事件のせいで深く傷つきトラウマとなった後はやはり自然な心の流れで女性に心の拠り所を求めるようになる。仕方ないです。自分を守る為に方法を考えねばなりません。その事件さえ起きなければ、普通に女性として生きて行けたのに

ホテルに出入りする業者のMrペイジ チフスで亡くなったMrs.ペイジの洋服をMr.ペイジとアルバート氏が着てビーチを歩くシーンは印象的で
この先もこのまま男性として生きて行くしかないという覚悟をかんじました。
それにしてもアルバート氏が娘を庇って命を落とすという、余りにも唐突な事に唖然とし、ホテルの女支配人の欲深さには唖然とします
あんなにけろっと人の、しかも亡くなった人のお金を使えるもんでしょうか?
強姦という、おぞましい犯罪によって人生を狂わされた女性
暴力によって力づくで自分の欲求を満たす人間のクズはこの世から無くなれと強く思います。

お詫び
当時この作品を鑑賞し、アルバート氏の哀しい人生に衝撃を受け
かなり偏ったレビューになっていますが、その時の自分の素直な感情をそのまま上げました
私の憤怒が伝わると思います
不快に思われた方はご了承ください。
カテリーナ

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