ドルフィンキック

チョコレート・ガール バッド・アス!!のドルフィンキックのレビュー・感想・評価

3.9
劇場公開時、映画館で観ました。
インターネットで、色々と、感想を読んでいると、微妙な意見が多かったので、大丈夫かな?って、あまり期待していなかったんですけど、この作品、悪くありませんでした。
突っ込みどころはありますが、細かいところを気にしなければ、十分に、合格点だと思います。
コメディーパートは、それなりに(笑)、アクションパートは、大いに楽しめました。
アクションはもちろんですけど、笑いあり、ロマンスありと、色んな要素が詰まった作品だったので、想像していたよりも、面白く観れました。
今まで、シリアスな作品への出演が多かったので、本作でのジージャーのコメディエンヌぶりも、中々で、色んな表情が魅れましたし、演技も、自然体で、今までで、一番、伸び伸びと演じられていて、良かったと思います。
手を後ろに回して、首をかしげて、登場するシーンでのジージャーの表情が何となく井上真央さんっぽくて、いい感じでした。
いつまでも、「チョコレート・ファイター」の頃の初々しさが残っていて、魅力的ですね。
今更ながらですが、ジージャーって、井上真央さんや池脇千鶴さんに、やっぱ、似てるわ。

本作は、コメディータッチの作品だと聞いていたので、アクション映画としてよりも、コメディー映画としての比重が強い作品で、アクションは控え目の作品なのかな?って心配していたんですが、前半、中盤、ラストバトルと、キッチリと超絶アクション満載だったので、満足しています。
前半の「プロジェクトA」のジャッキー・チェンよろしくとばかりに、自転車を駆使したアクロバティックなアクションが、凄くて、いきなり、心を鷲掴みにされてしまいました。
自転車の曲乗りから、壁の上に飛び乗って~移動、そして、壁の上から再び、自転車に飛び乗るシーンは、BMX風アクションとパルクールをミックスした感じで、斬新で、カッコ良かったし、自転車を寝かせて、車の下を通り抜けるシーンは、「マッハ!」で、トニー・ジャーが、開脚して、車の下を通り抜けるシーンを彷彿とさせて、唸らされました。
格闘シーンは、もう「ジージャーの世界へようこうそ!」って感じで、肘撃ちや膝蹴りなどのムエタイ殺法とテコンドー仕込みのミドルキック、ハイキック、ローリングソバット、打点の高い廻し蹴り、フロントドロップキック、延髄蹴りなど、多彩な足技は、圧巻でした。

あと、ジャッキーばりの自転車パーツなどの色んなアイテムを応用した立ち回りも面白かった。
格闘シーンの中でも、一番印象に残っているのが、ジージャーの前方と後方にいる敵に対して、後方にいる敵に対して、ジージャーが前方から蹴りを炸裂させて、振り下ろした足を前方の敵に炸裂~フロントドロップキックを炸裂させるシーンは、鳥肌が立つ位に感動してしまいました。
好敵手とも呼べる同じ位の体格で、動きの良い女性との格闘バトルも、とても見応えがありました。
敵の蹴りを足でブロックする動作も、凄い!!!!!
ジージャーは格闘アクションだけではなく、ガンアクションも披露されていましたが、初めて?にしては、様になっていて、お見事でした。
あと、笑いに関しては、外国のコメディー映画だと、文化や風習の違いなどで、観ていて、イマイチ、面白さが伝わり難いケースが多いんですけど、本作のコメディーパートは、日本人が観ても、分かりやすいようなベタやギャグやボケ満載なので、割と面白かったと思います。
ただ、組織のボスがヘマをした手下に、制裁を加えるシーンは、ブラック過ぎて、やり過ぎな感じがしましたが・・・。
それから、格闘シーンで、キスしながら、共倒れする、男性の俳優さんが平成ノブシコブシの吉村さんに見えてしかたなかったですね(笑)。
いや~よく似ていました(笑)。
エンドロールで、流れる演技のNG集を観ていると、笑いの絶えない撮影現場みたいだったようで、楽しい雰囲気が伝わって来て、何だか、微笑ましい気持ちになりました。
なので、映画を観終った後のスッキリ感が格別でした♪