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二郎は鮨の夢を見るのshxtpieのレビュー・感想・評価

二郎は鮨の夢を見る(2011年製作の映画)
3.0
先日の NHK スペシャルが観られなかったので……。

素晴らしい……が、ドキュメンタリー映画としては散漫で、完成度は高くはない。語りがあっちへ行ったりこっちへ行ったりと単線的でないためにわかりづらい。また、取材対象の語りの掘り下げも少なく、すきやばし次郎と小野二郎を崇拝するグルメ評論家(英語で“フードライター”と書かれている)の語りばかりが前傾化、制作期間や取材期間ばかりを感じさせるなんとも情けない仕上がり。日本人がじっくり撮ったほうが小野二郎の哲学をもっと深く写し取ることができたのではないか。これ、必要あるの? と思うカットや語りも少なくない。

とはいえ、フィリップ・グラスの音楽にのせて軽快に握られる垂涎の鮨、鮨、鮨はあまりにも美しく、アーティスティックだ。おまかせ、 3 万円。いや、ぼくには一生縁のない店かもしれないが……。
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