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ナインハーフのkoyamaxのレビュー・感想・評価

ナインハーフ(1985年製作の映画)
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男の妖気に巻き込まれ、理性のタガが神隠し。
街の煙、夜の雨、野菜やフルーツでさえがエロくなるフィルターをのせた9週間半。

今作もエイドリアンラインの真骨頂とでもいうべき
シルエットとスモーク、そして雨。

80年代的画面処理と言ってしまえばそうなんですけど、
不気味、エロス、切なさ、様々な感情や欲望をシルエットやスモーク、雨、などを介してナチュラルにメタファー化する手腕はほんとに素晴らしいです。

内容はというと、

ニューヨーク、チャイナタウンで出会ったイケメン(ミッキーローク)にナンパされ、様々なエロ行為の要求で自分の中にあった未知の性的欲求を開花させる女の物語。
というあらすじで、、

今の観点で見ると
素性がわからん男の家によくついていくな。。という最初の導入。。
イケメンだから許されるこの展開^^;


出会ったミッキーロークの普段の生業が想像以上に現実感ないというか、、胡散臭い笑
やばい匂いしかしませんが、案の定というか^^;

エロいもそうなんですが、素性不明な謎の男の世界観に巻き込まれて出口がなくなる女の話。
というのが近く、骨子としてはどちらかというと妖怪に翻弄される怪異の話ではないかと思います。

ミッキーロークがどんどん正体を表していくのを見守る感じで、、ここがね、ドン引きするくらいの見どころになっていくと思います笑

エロというよりも、広い意味でソフトホラーという解釈です。
やっぱり、妖しい(怪しい)やつについていくと後戻りできなくなるからヤバいよ。という都市伝説的な括りとしてもいい映画かもしれません。
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