【君の名は…円山】
新海誠「君の名は」観賞時、真っ先に思い浮かんだのがこれ。
詳細は省くが、自慰に依る解離性と 夢想（非現実世界）への往来等、根幹部共通項を多数確認出来る。
ストーリーは『自身の陰茎を自ら口淫せんと柔軟運動に勤しむ少年の日々』であり、相当に馬鹿なパッケージングであるが、前述の散見される数々の哲学的因子が 様々な疑符と可能性を喚起して止まぬ『諧謔の先立ち上る知的豊潤』を存分に楽しめる内容となっている。
人物造形や舞台設定等も悉く精良で、その完成度故に てっきり原作が存在するものと推測したが、オリジナル脚本であった事を識り更に驚く。
前後半で諧謔と哀切の全くの別意を見せる『自転車操輪下手な草なぎ剛』の対照等、ショットに依って語ろうとする映画話法も充分に心得られている。
《劇場観賞》
