新潟の映画野郎らりほう

黒執事の新潟の映画野郎らりほうのレビュー・感想・評価

黒執事(2013年製作の映画)
1.0
【★一つだよセバスチャン】


冒頭、たった一人で多勢を片づける水嶋のアクション。 長髪ウィッグが女の子らしい剛力の愛らしさ。 そして主人に絶対従順忠実なのかと思いきや唐突に飛び出す台詞『クソガキ!』の、漫画コマ割的瞬時豹変演出の妙趣、等々 最初はなかなか引き寄せられる部分があった。



しかしその後は全くノル事ができなかった。

『世界が東西に二分されている』事がテロップ上で説明されるのみで、実際のドラマ描写上では それら大局的世界観や市民生活及びディティール類が全く描かれていない為、世界の広がりがまるで感じられず、『全て近所で起こった』かの様な物凄い狭さだけを感じた。

水嶋等のバトルアクションも 速いキャメラとせわしない編集でごまかした印象で、しかも
ごまかした割には大して見栄えも良くなく、見辛く解り難いだけだった。




《劇場観賞》