恐ろしく難解な作品。
まだベルトルッチがイタリア国内の監督だった時のふっる〜い作品。
ヌーヴェルヴァーグっていぅのはフランスだけのものかと思ったら、ベルトルッチもこんな時代に漂っていたときもあったのですね。
難解すぎてゴダール好きな方以外にはオススメできなぃ作品です笑。
ベトナム国旗が何度も出てきて「ベトナムに自由を」という言葉が繰り返されたり、火炎瓶の作り方などを講義していたりと、かなり赤く染まった趣向。これだけだって現代に生きているアタシたちにはイミフなところが多いのに、原作はドストエフスキーといぅ鬼に金棒ぶり。
本当の自分と、その分身とのやりとり、次第に入れ替わったり、どっちか分からなくなったりとトリッキー。さらにはこの手の作品に多用されるジャンプショットが多く、本に挟まれた無数のしおりのページのみを読んでいるようなストーリー。もうその隙間は自分で埋めていくしかない。
でもね、すんごく映像が凝りに凝ってます。キャストのモッズファッションもステキですし、その他、色、影、空間、音なんかを楽しむ作品なのだと思います。
音楽はニューシネマパラダイスのエンニオ・モリコーネ。とても旋律がステキです。