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ローマでアモーレのRのレビュー・感想・評価

ローマでアモーレ(2012年製作の映画)
4.5
ウディアレンの最高傑作に数えられることはまずないだろうが、最初から最後までいい気分で心地よく観れるマジカルでファンタスティックなコメディ。ローマを舞台に、4つのアメージングなストーリーが、軽快なテンポでピースミールに展開。一つ目、NYから旅行に来た女の子ヘイリーが道を尋ねた現地人ミケランジェロと恋に落ち、両親を呼び寄せて両家でお食事を。ミケランジェロのパパは葬儀屋で、仕事後シャワーを浴びながら歌ってた歌にヘイリーのパパ(引退した音楽プロデューサー)が聴き惚れ、オーディションをさせるのだが、シャワーを浴びてる間しかうまく歌えないようだ…そこでヘイリーのパパはとんでもないアイデアを。最初のシャワーしながらオペラ熱唱シーンはお父さん本気で歌い上げすぎで大爆笑! 本作最高のシーンのひとつ! 歌えないのを解決するアイデアのクレイジーさにも大笑い! アレンボケ大炸裂! 二つ目は、ジェシーアイゼンバーグ演じる建築科の卵が彼女の親友(売れない女優)に恋してしまう…という話で、これはいちばん普通なエピソードやけど、ジェシー君が今まで見た中で最も魅力的! 本作のウディアレンのミューズは確実にジェシー! 同性とのHに興味ある? ってきかれた時の反応キュートすぎ最高! アレン君惚れてもーてるんちゃう?笑 あと、アレックボールドウィンの役がめちゃくちゃ変。有名な建築家やのに、ジェシー君の生活に現れては消える良心の声みたいなキャラ。他の人にはその姿が見えてたり見てなかったり。わけわからん。てかテキトー?笑 三つ目は、田舎からローマに出てきた婚約カップル。彼氏くんはローマの娼婦(スーパーコケティッシュなペネロペ!)とひょんなことから離れられなくなり、彼女さんはイタリアの有名俳優にデートに誘われて熱を上げてしまってどうなることやら…。4つ目はめちゃめちゃ平凡な小柄なおっさん(ロベルトベニーニ)が、ある日突然何の理由もなく有名人になってパパラッチに追っかけられまくり、道行く人にサインを求められ、女たちに誘惑され、最初は戸惑いしかなかったのに、どんどんその生活にどっぷり浸かっていく、というシュールなお話。4つとも、平凡な生活を送ってた人たちが、突然現実離れした非日常的な体験へと足を踏み外していくって流れで、面白いことに最後は……おっと、ネタバレはいけませんね、けどすごくウディアレンぽい終わらせ方。ローマの美観とアレンの演出にすっかり魔法にかけられ、ウキウキが止まらない、めちゃめちゃ楽しい観光映画やった! あの有名なボーラーレ! オーオー! カンターレ! オーオーオオー!の曲がずっと流れてるのも陽気で良かったしねー。ウディアレンまだまだ引き続きイケそうな感じっす! 毎度毎度セリフが面白いからか全然飽きが来ないわー。まだあと30本くらい残ってる笑 次は何にしようかな♪
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