馮美梅

共喰いの馮美梅のレビュー・感想・評価

共喰い(2013年製作の映画)
2.8
DNAというのは時に恐ろしい。
先天的なのか後天的なのか…
支配欲が強いのか、父親は女性と行為をするときに暴力をふるいより快感を感じる性癖を持っていて、それによって母は父と別れる。本当なら自分に妹か弟がいたかもしれないのに、忌まわしい種を残したくないと堕胎したと。

彼女との行為も単に性処理みたくなってしまう。しかしある時…
常に父親の呪縛に苛まれ、悶々としてる時に事件が起きる。

しかし、一見、弱いと思われる女性たちが、実は強かだったりする。
最後彼女に「殺されるか腕を縛られるかどちらがいい」なんて言われたりして。意外とお似合いのカップルなのかもね(笑)

主人公じゃないけれど、虐待された子供は虐待を繰り返すと言ったりするけれど、必ずしもそうとも限らない。確かに常に自分に流れるどうしようもない物を消し去ることはできないけれど、自分が意識をしながらそうならないように生きて行くことはできる。この作品を観てふとそんなことを思ったりした。
馮美梅

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