妻と休暇旅行中のデヴィッドはゾンビに襲われて妻を亡くし、廃屋に逃げ込み、そこで5人の生存者と遭遇。更に地下でウイルスを開発した研究者の実験記録を発見する…というストーリー。
突如発生したゾンビの大群に襲われた男女のサバイバルを描いたゾンビ映画です。
記録から死んだ妻を救うために行っていた蘇生薬の実験がゾンビ発生の原因だとしるデヴィッド達。やがてふとしたきっかけからゾンビ達が廃屋に襲いかかってくるが、という内容です。
題名のバスターズでゾンビ退治人か対ゾンビ私設部隊がゾンビと激しい戦いを繰り広げるような内容を期待した人は肩透かしを食らうと思います。主人公達は突如ゾンビ禍に巻き込まれた一般市民で、ゾンビとの戦いもそれなりにありますが、バスターズというほど戦いません。基本は「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド」の様な籠城戦です。オーソドックスなゾンビサバイバル物ですね。
ゾンビに襲われて立て篭もった家の中でいざこざが起きたりする定番の流れですが、行動力がありリーダーシップを発揮する主人公、優しさと強さを併せ持つヒロイン、戦闘力は低いけど頭よくて正義感もあるオタク青年に協調性がなく自分勝手なお行動する髭男とその彼女とキャラ描写等がしっかりしてるので一人一人のキャラが立ってました。まあ、紋切り型すぎるきらいはあるけど。登場人物の中では、ヒロインのお母さん的存在のマーガレットと中盤過ぎから合流して最期が男らしい軍曹が好きですね。
ゾンビは走るゾンビでメイクはシンプルですが、最初の方は4、5人くらいしか出ませんが、中盤と終盤に結構な数のゾンビが出てくるのは嬉しいですね。中盤と終盤に大挙して押し寄せたゾンビの大群が板張りの窓を壊して中に侵入しようとする所はそれなりに迫力感じられて良かったですね。肉喰いちぎるシーンもあるにはありますが、ハッキリしたお食事シーンやゴア描写は無かったですね。ショットガンなどの銃器でゾンビの頭をふっ飛ばすシーンのCGも良くできてたと思います。
主人公達が偶々逃げ込んだ廃屋がゾンビ発生の原因となった研究を行っていた場所というのは流石にご都合主義すぎて苦笑しちゃいました。後、中盤に救助に現れて周囲を取り囲むゾンビ達を一掃した軍のヘリが、いきなり故障して墜落するのもいきなりすぎて笑った。しかも「何で落ちたんだ？」って唯一の生き残りの軍曹聞かれて「分からん」って答えるし(笑)
ヒロインが能面顔でなんか怖かったのが印象的です。特に最後の方はマスカラが流れ落ちてゾンビよりも怖い顔になってました(笑)
終盤の脱出に向けての展開は中々熱くて良かったですし、ラストもゾンビ映画お約束のオチではありますが、漂う終末感とか結構かっこよくとられてはいたんじゃないかなと思います。
非情にテンプレに沿って作られた内容という感じで、ゾンビの襲撃もそれなりの頻度であるし、100分少々と長めの尺だけどダレるほど冗長な所もないですし、そつなく作られていてゾンビ映画ファンなら普通に見れる作品だともいますが、それ故に本作ならではの特徴や新鮮味は感じられないかもしれませんね。何らかのオリジナリティを求める人には不向きかもしれません。
激しいアクションホラーを期待するとガッカリすると思いますが、ゾンビ映画としては低予算ながら真面目に作られた作品だと思います。

言うほどゾンビをバスターズはしてない。タイトル詐欺。

まぁ可もなく不可もなく話は進むけど、面白いか？ってなると面白くない。
たぶん来週には内容忘れてるかなぁ。

別にバスターズって程退治はしないが、普通に面白いゾンビ映画。
ナイトオブザリビングデッドにアクション要素を増やしたような感じ。