このレビューはネタバレを含みます
「頑固なおじいさんが合唱団に入る」という、それ以上でも以下でもない話。
ちょっと引っ掛かったのは、合唱団がヘビメタやヒップホップを歌う理由が見えない事。
ただ単に老人がヘビメタを歌ったら面白そう…というギャップの笑いとしてしか機能してないのが勿体ないな～と思いました。
ドラマ『glee』の様に、歌詞と物語を密接にリンクさせるアイディアが欲しかったですね。
そういった作り込みが甘さは、全体を通して感じました。
例えば、ラストの大会を除外される理由も不明だし、簡単に乱入出来ちゃう警備の緩さや、除外されたグループの音源が普通に流れるのも謎。
主人公と女教師が心を許していく展開は良かったのですが、２人の関係に焦点を絞った事によって、合唱団のメンバーが背景になってしまったのも如何なものかなと。
主人公の話に限定した事で90分弱の尺に収まった部分もあるのでしょうが、音楽映画に必要な“多幸感”がこの映画には足りない様な気がしました。
