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ピンクの豹のHKのレビュー・感想・評価

ピンクの豹(1963年製作の映画)
3.6
続編の『暗闇でドッキリ』を観たら1作目も観直してみたくなりました。
おなじみのヒット曲“ピンクパンサーのテーマ”に乗って例のアニメキャラが初登場した記念すべきシリーズ第1作。

世界一のダイヤモンド “ピンクパンサー” を狙う怪盗ファントム、それを阻止せんとするクルーゾー警部らが繰り広げるバカバカしい(褒め言葉)スラップスティック・コメディです。

TVの洋画劇場枠で観たのはかなり昔で今回ひさしぶりの鑑賞です。
私は続編(『暗闇でドッキリ』)の方が好きで1作目はあまりパッとしない印象だったんですが、あらためて観ると本作もなかなか面白いじゃないですか。
やっぱり昔の記憶はアテになりません。
歳をとって自分の嗜好が若干変わった可能性もありますが。

監督はオリジナル・シリーズ全8作品全てを手掛けたブレイク・エドワーズ。
音楽もエドワーズとはゴールデン・コンビ(『ティファニーで朝食を』『酒とバラの日々』『グレートレース』)のヘンリー・マンシーニです。

主役は怪盗ファントムを演じるデビッド・ニーヴン(当時53歳)。
クルーゾー警部(ピーター・セラーズ当時37歳)のキャラも本作では脇役ながら基本は既にデキ上がってます。それでもシリーズ中一番まともですが。
今回、今さらながら『Mr.ビーン』のギャグもクルーゾーの影響大と気づきました。

本作のほんの数年後の『プロフェッショナル』や『ウェスタン』ではグラマラスな印象のクラウディア・カルディナーレ(当時25歳)がとにかくカワイイ(この頃は丸顔?)。
ロバート・ワグナー(当時23歳)も若くて一瞬誰かと思いました。

歌手のフラン・ジェフリーズが『今宵を楽しく』を1曲ほぼワンカットで歌って踊るシーンは今見ると圧巻です(子供の頃はジャマなシーンだと思ってましたが)。
終盤はこれぞドタバタ・・・ゴリラとシマウマがいい味。
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