成川ジロー

ウォーム・ボディーズの成川ジローのレビュー・感想・評価

ウォーム・ボディーズ(2013年製作の映画)
4.3
一発ネタのキワモノ的なバカ映画かと思ってたんだけど、見てみたら中々胸アツで王道のロミジュリなとても良い映画だった!初めから割と喋れたりするので「これソンビか……?」って感じにはなるし、意思疎通ができる人食い生物との共存問題みたいな『レベルE』のエイリアン回みたいな展開になるかなって思ったけどそちらにはいかなかった。まあ現実世界では意思疎通ができる人間同士も当たり前に殺し合ってるしからね。
主人公のRのニコラス・ホルトとヒロインのジュリー役のテリーサ・パーマーが勿論良いんですが、脇を固める主人公Rの親友のMと、ヒロインの友人のノラがとても良かった。存在感がとても良い。

ところどころに挟まれるギャグがとても秀逸で、Rに「それはやりすぎ」と突っ込まれるシーンとかめっちゃ笑った。最初のゾンビ同士の交流もけっこう笑った。楽しい!

ゾンビものとしては珍しくエンディングが「全部ぶっ壊せば解決!」でも無く「俺たちの戦いはこれからだ!」でもなく、明確に描かれるのがとても新鮮で嬉しい。やっぱこういうエンディングは気持ちいいよ。

https://www.youtube.com/watch?v=MIeS3my2Cic&feature=youtu.be

この人の映画評きっかけで見てみたんですが、確かにゾンビものなのにそんなにグロいシーンがあるわけでも無いので、血とかグロ苦手って人にもオススメです!
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