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リアル 完全なる首長竜の日のtakerootsboyのレビュー・感想・評価

3.5
ものすごく好きな部分と、ものすごくビミョーな部分が同じくらいたくさんある映画だった。映像の演出と音楽はすべて大変に大好物。いやーなことがいますぐにでも起こりそうな、油断ならない不穏な感じが常に漂いつつ、無機質な透明感のある美しい映像が、昏睡状態の人間精神の内部の表現として、ものすご説得力があるし、東京の会社が小島のリゾート化を行った結果ゴーストタウンになってしまった廃墟の映像も世界の終わりのような雰囲気がむんむん漂ってて最高、後半まさかのとんでもないCG演出も面白くて、とにかくあらゆるシーンのあらゆる画から目が離せない。あと街の色が空ににじみ出るシーンもうおーーーてなった。で、ストリングスが壮大かつ悲愴感あふれる音楽もすばらしすぎて、こりゃ是非とも映画館で見るべきだったなーと思った。が、しかし、どうしても良いと思えなかったのが、ストーリー。何か途中から、あーそういうオチなのかなってのが読めてしまったのと、ま、でもそれは別に全然構わないんやけど、どっちかってと佐藤健と綾瀬はるかの2人の恋愛関係がぜーんぜん感興をそそらなくて、何か、全体的にどうでもいいんですけど…って感じがぬぐいきれなかった。綾瀬はるかはあまり魅力がないし、いろんな服着てるけどどれも似合ってなさが気になったり、でかい声や叫び声がうるせーし。あと、佐藤健の感情のなさも、ストーリー上の必然性はあるにせよ、どうも好きになれない。挙げ句の果てに、中谷美紀の演技がそもそもあまり好きでないので、更にノリきれず、何とも言えない気分で、映像と音楽のみに魅せられて最後まで見通せた感じ。ただ一瞬たりとも退屈な部分がなくて、それはやっぱすごいなーと思いつつ、でもこれが好きかと言われたら、何とも言えなさすぎるなー。めちゃめちゃ好きであり、全然好きでないという不思議な感想しか出てこない。あー、あと最後のミスチル笑 ミスチルも嫌いやから……のおおおお