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わたしはロランスの10000lyfhのレビュー・感想・評価

わたしはロランス(2012年製作の映画)
3.0
MtF トランスジェンダーと女性パートナーの 10年間にわたる関係の推移。ドランの前 2作は本人自身の世代(10-20代)目線だったが、この長編 3作めでは、一回り上の 30代半ばが、二回り上の 40代半ばになるまでを描く。相当なチャレンジだっただろうし、残念ながら空回りしている感もする。もともとストレートと思われる女性パートナー側の葛藤が描かれているのは本作の良い点。しかし、一度は深い関係になった後で別れた相手と、年数を開けて 2度も再会・再再会するのは不自然だし(ストーリー的にも冗長)、既に人生の次のステージにある立場にあって、行動に節度を欠くと思った。映画全体の内容に先立つ 2人の最初の出会いシーンでのエンディング(これはもう 1回観たいと思わせるストーリーテリング技術?)も、別の工夫が欲しいところ。ドランシグネチャの時折挿入されるミュージック PV 風のイメージ映像、ますます磨きがかかっているものの、映画のトーンに対し過剰な美で浮いてしまっている感も。あと「マイマザー」でもあったが、登場人物たち、ちょっとモノ壊し過ぎでは
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