サラリーマン岡崎

あの頃、君を追いかけたのサラリーマン岡崎のレビュー・感想・評価

あの頃、君を追いかけた(2011年製作の映画)
4.7
控えめに言って、最高。
こういうハッピーエンドもあるのかと感嘆する。

この映画のポイントは「言えない」だと思う。

主人公はとてつもなく不器用。
確実に相手も好きなのはわかっているのに、
告白の返事は聞かない。
そのうやむやな状況で、自分はそれを脱しようとしないから、何も言いださない。

でも、不器用なのはヒロインもだと思う。
インテリではあるが、彼への気持ち、
そして、最後に彼女が抱える思いも言い出せない。

けど、その「言わない」ことで、
彼らの中で後悔も生まれ、でも、そこから彼らは成長し、新しい関係となる。

彼/彼女に出会ったことが、
かけがえのない、人生を変える出来事になった。
だから、「言って」しまえば、全てが終わる。
人生の中でずっと想っていられる関係になる。

『君の名前で僕を呼んで』も似たようなテーマであったが、
こうやって素敵な経験を僕はまだしていないと思う。
彼らはすごい素敵な人生を歩んでいるよ。

本当に最高なラストだったな…。
ただ、授業中にオナニーする?笑