普段はバイオレンスがどちらかというと苦手なもので、こういうマフィアものを見ることもないのですが、何だかかなり評判が良いので見てみました。
こういう系の作品をあまり見てないから比較できませんが、潜入捜査官がボスにバレやしないかという緊張感で心臓バクバク…。主人公の顔に汗が吹き出してきて、ほんとに怖かったし、ボスとの師弟愛も熱く描かれていて、終盤の敵対する者同士という立場を越えた男の絆にグッときて感動しました。
もうのっけから血みどろのおじちゃんがエゲツナイ方法で殺られてて、免疫のないあたしはかなり引いてしまいましたが、その後も権力抗争でのやり合いがすごい！
銃じゃなくてナイフとか使ってるので、血がドバドバでるし見てる方も痛くなりそうです。
そんなバイオレンス描写もえげつなく、それでいてやはり迫力あってカッコ良く撮られていました。
それだけでなく、人物の描写がとても良くて、主人公はスーツもビシッとキマってちょっと和泉元彌風な男ですが、潜入捜査官として組織に入ってボスの右腕にまでなり溶け込んでいるし、ボスに対するツンデレな態度もなかなかよろしいのです。
ボスとの関係と捜査官としての狭間で葛藤し、常にバレないかという緊張感もあり、さらにプライベートでの変化もあり、その辺の気持ちの揺れがよく描かれていました。
ボスのヘラヘラとしてちょっと頭悪そうに見えながらも、なかなかお茶目で情に厚い、けどめちゃくちゃ怖いっていうキャラもほんとに良かったですし、対立してる方のボスは、ワッキーの相方に見えて仕方なかったけど、喋り方や笑い方とか冷淡でいい雰囲気。
チェ・ミンスクは太ったけど渋くて味があってさすがの存在感でした。
他にもトガニの鬼畜校長出てるし！
そんなこんなで俳優陣も良く、骨太で見応えありました。
【14-97】
