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ビザンチウムのkuuのレビュー・感想・評価

ビザンチウム(2012年製作の映画)
3.5
『ビザンチウム』
原題 Byzantium.
映倫区分 R15+.
製作年 2012年。上映時間 118分。
『インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア』(1994年シアーシャ・ローナンが生まれた年)のニール・ジョーダン監督が再びバンパイアを題材に取り上げ、シアーシャ・ローナン主演で永遠の孤独を宿命づけられた吸血鬼の少女の姿を描くイギリス・アイルランド合作。
原作は、脚本家で劇作家のモイラ・バフィーニが2007年に発表した舞台『A Vampire Story』。

人の血を吸い生きるバンパイアの少女エレノアは、たったひとりの肉親の女性クララとともに、見知らぬ街から街へと移り住みながら生きていた。
ある時、海辺のさびれた保養地に建つゲストハウス『ビザンチウム』を訪れたエレノアは、難病のため余命わずかの青年フランクと出会い、恋に落ちてしまう。
バンパイアの血の掟に背いたことで、クララとの絆も揺らぎ始めたその時、エレノアとクララを追う者の魔の手が迫り。。。

牙も無ェ 翼も無ェ(爪は鋭いが)
アクションそれほど入って無ェ
ヴィジュアルはええ プロットええ
ちょいと 退屈ぐーるぐる
朝起ぎで 日が昇り
二時間ちょっとの視聴時間
太陽も怖く無ェ クロス(十字架)も関係無ェ
ニンニクも恐らく食べれるさ

俺らこんなVANP ( ヴァンパイア)いやだ
俺らかわいいシアーシャ大好きだ

映画を観るさ~
映画をみたなら妄想掻き立て
フィルマでレビュー書くさ~
吉幾三さんすいません🙇。

戯曲を深く広く知らないので、原作にどれだけ忠実であったか、戯曲から映画への移行がどれだけうまくいったかという点では、両者を比較することはできない。
しかし、脚本を書いたのが原作者の自身であり、彼女が必要のない部分に手を加えるとは到底思えないので、その移行にある種の安心感がある。
ニール・ジョーダン監督とシアーシャ・ローナンという2つの傑物から見えてくる何かがあるかもと視聴しました。
個人的には、シアーシャ・ローナンはこの世代では最高の女優の一人であると信じています。
今後、彼女は史上最高峰の女優になる可能性を秘めており、あとは完璧な役を見つけるだけ。
また、ジェマ・アータートンは堅実でした。
でも、彼女の演技でヒヤッとしたり、ため息が出たりするようなことはなかったけど、確りと演技をこなてた。
しかし、ケイレブ・ランドリー・ジョーンズ演じるフランクはどうも受け付けない。
キャラのせいか、それとも彼の実際の演技のせいなのか、ただ適切とは思えなかった。
演出は撮影とともに素晴らしかった。
しかし、もう少しプラスアルファが必要だったのではないかと思わずにはいられません。 
いくつかのショットと映画全体のトーンについて、静止した厳粛なショットの代わりに、もう少し視覚的な派手さが必要だと感じた。
トーン的には、ある面は適切であったが、ある面はそうでなかった。
また、ある種の台詞は少し強引に思えた。
しかし、その大半はフランク(ケイレブ・ランドリー・ジョーンズ)のもので、それが実際の脚本の欠陥なんか、演技の欠陥なのかは分からない。しかし、すべてを考慮しても、個人的には面白い。
ただ、もっと何かに深く惹かれる作品になる可能性があったのに、そこに到達できないような気がしてならないかな。
トーン的に正しいとは云えないまでも、楽しめ、堅実な演技を備えている作品でした。
ただ、もう少し工夫が必要やったんかな。
余談ながら、
作中、エレノアがたまたま通りかかったレストランでピアノを演奏するシーンがある。
シアーシャ・ローナンはこのシーンのためピアノ練習を重ね、撮影に挑んだという。
丁寧な演奏となるピアノ曲は、べートーヴェンのピアノ・ソナタ 第3番 ハ長調 作品2の3/第2楽章:アダージョ(1794-95年に書かれたもの)。
この曲は、ベートーヴェンが2番目に出版したピアノソナタ集『作品2』に含まれる3つのピアノソナタのうちの一つ。
ソナタ全体は4つの独立した楽章からなり、全体で20~25分程度で演奏される。
その中でシアーシャ・ローナンが映画で演奏してんのは、緩やかな第2楽章(アダージョ)の短調の第2主題。
ただ、完全に弾いてるのは、手元が写ってる2小節位なんじゃないかなぁとは思う。
そこだけなら短期間でも弾けんことはないはずやし。
と夢のない詮索は忘れることにして。。。
kuu

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