ちこちゃん

ダイアナのちこちゃんのレビュー・感想・評価

ダイアナ(2013年製作の映画)
2.8
故ダイアナ妃の恋愛物語。
チャールズ王子と別居してから、心臓外科医のハスカット・カーン氏と恋に落ち、ドディ・アルファイド氏とパリの自動車事故で亡くなるまでをダイアナ妃とカーン氏の恋愛を主軸に書かれる。

しかし、映画としては、深みがない。ダイアナ妃ゆえの悩みやパパラッチから追いかけられていることは映しだされるのだが、なぜ、カーン氏だったのか、そしてなぜアルファイド氏を当て馬にしたのかが、いま一つぴんと来ない。それは、史実としてどこまでが真実であり、どこまでを書いてよいのかということが明確でないからであろう。
つまり、死後24年は伝記を作るには尚早であるということである。なぜなら、まだ関係者が生きているから。
あちこちに忖度した結果、焦点がぼやけてしまい、人間のどろどろしたおところが書けず、いいことしか書けない、それでは映画にならない典型と思われる。美化されすぎた恋愛物は、人工物のようで心に響かない。
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