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讐 〜ADA〜 第二部 絶望篇のminorufukuのネタバレレビュー・内容・結末

讐 〜ADA〜 第二部 絶望篇(2013年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

進学塾に入塾したヒロインは、その斬新な授業内容と雰囲気に馴染めず、落ちこぼれとなっていた。そんなある日、ヒロインは同じく塾に馴染めない女生徒と知り合い、2人は親友以上の関係となる。しかし、塾に反抗的なその友人は、優等生に目をつけられて…という話。

白石晃士監督のバイオレンス作品二部作の後編。
前編は復讐される優等生視点の話だったが、後編は復讐する側の女生徒が凶行に及んだ原因を過去に遡ってひもとく構成となっている。前編では血も涙もない殺人鬼だった犯人が、後編の冒頭では気の弱い優しげな女の子として登場する。そのヒロインがある事件をきっかけにやがで復讐するにいたる過程を衝撃シーン満載で描いている。前編の内容はほぼ後編でも網羅されているので、ストーリーは後編だけ観れば分かる。でも、前編を観た時のわけの分からなさが、後編で全て判明するという爽快感は、両方観ないと味わえないのかもしれない。感情移入する先が前編後編では逆転するし。ヒロインのあまりにひどい復讐も、復讐するだけの動機があったのだなあと納得できる。
結末はこんなバイオレンス作品では考えられないほどの切ない終わり方。
みんな安らかに眠ってほしい。

ぶっちゃけアイドルの出演者の演技はあまり上手くないのだが、ヒロインの友人役の子だけ芝居上手すぎて逆に浮いていた…
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