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死霊館のようのレビュー・感想・評価

死霊館(2013年製作の映画)
4.0
三宅隆太さんのSpotify番組『サクゲキRADIO』で紹介されていたのを聴いて、鑑賞。

ジェームズ・ワン作品は『アクアマン』のみの自分にとっては二作目になる。


実在した超常現象研究家のウォーレン夫妻を主人公としたシリーズ。
今作の話も実話とのこと。

三宅さんが言ってたように、悪霊にある程度の耐性があるウォーレン夫妻が主人公だけど、恐怖体験をする被害者家族のパートをたっぷり見せておくことで、ホラーとしてちゃんと怖がらせてくれて感情移入させてくれる形に。

被害者家族が受ける恐怖体験、はじめはちょっとした異変から始まり、音や暗闇などを活かしたホラー描写が徐々に大きくなっていくので、こちらも徐々にゾクゾク度が増していく。
ウォーレン夫妻と合流するまでの前半で、ハッキリ〈怖いやつ〉が画面に現れるのは一回だったかな?
で、合流してからは、あれやこれやが次々と出てくる。クライマックスでは怒涛な感じでハラハラ。
見終わって「あー面白かったー」ってなった。

二組の夫婦の話・家族の話でもあって、ある人がある回想をチラッとする点はちょっと感動すらした。
そこに持っていくための(二組それぞれの)布石がちゃんと配してある。
それもあって、ウォーレン夫妻の娘がちょっと可哀想だなと思うのと同時に、クライマックスの間もウォーレン側の娘のことが心配になって、それがかすかなノイズに。

笑ったのが、中盤で、チリンと鳴って悪霊が現れたのかな?と思いきや……お前かい!って所。
一応そこは次のチリンのフリにもなっててうまい。

気になったのは、助手のドルーが絡むシーンでいくつか。
クライマックスでドルーがある人物を探し回ってて、見つけた時に大声で居場所を言っちゃうのって不自然じゃない? あと、ちょっと探し回るシーンを挟みすぎかなと。
もう一個、中盤でドルーが撮ってるカメラ映像、もう少し画質粗くしてほしかったなあ。

最後、つい振り向きたくさせるのはナイスな終わり方。
よう

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