Mayo

舞妓はレディのMayoのレビュー・感想・評価

舞妓はレディ(2014年製作の映画)
3.0
周防監督のミュージカル映画ということで公開前からずっと観たかった作品、今更ですがやっと観れた!

マイフェアレディの日本版ってことで、舞妓はレディっていうダジャレみたいなタイトルは可愛い。
けど、ミュージカルである必然性って、マイフェアレディの日本版ですっていうことだけだった様な。歌になる場面が、ここ?っていう感じで。
日本でミュージカル映画作るとなぜあんな不自然でダサい感じになっちゃうんだろうか。。

良かったのは富司純子の回想シーン、大原櫻子&妻夫木聡のシーン。わざと張りぼて感出したレトロで可愛いセットに、音楽はおしゃれなジャズっぽい感じで。
あと、何より主人公の上白石萌音がすごく歌が上手で、ものすごい逸材を見つけたことが素晴らしい!
周防監督ならではのキャストもいっぱいで、ほんのちょっとしか出ないのに、その役で出すかー!っていう面白キャスティング。
その他キャストでは、濱田岳も良かった。よくやっているムードメーカーキャラの三枚目ではなく、どっちかというとイケメンがやりそうなちょっと影を背負ってて、主人公が気になるが故に厳しいことも言っちゃう様な役。でも彼だからこそ味があった。

舞妓デビューする日、舞妓さんになっていくまでを、髪を結うところから丁寧に見せていくのは素敵だったな。ちょっとした小物とか風情を少しずつ切り取って重ねて。
それから富司純子が着物を着せていく手さばきがとても慣れていてカッコ良かった。撮影前にちょっと練習したくらいじゃ出せないあの手慣れ感。さすがでした。

それなりに楽しめたけれど、ミュージカルシーンはがっかりする方が多かったな。日本の楽しいミュージカル映画がいつか出来ますように。
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