すいか

るろうに剣心 京都大火編のすいかのレビュー・感想・評価

るろうに剣心 京都大火編(2014年製作の映画)
3.8
復習鑑賞・京都大火編

幕末〜明治の激動の時代に、剣心と並び最強の人斬りとされていた男、志々雄が本作の主人公である。新政府転覆を狙い、着々と支配を広げていた彼の暴挙を止めるべく、剣心は迷いながらも志々雄と戦う道を選ぶ。
前作は、剣心が薫と出会って神谷道場に居候を始め、左之助や恵、弥彦という仲間に出会うといういわば導入編のような作品の印象を受けたが、本作は剣心の孤独な部分や、過去の自分との葛藤、薫との関わり方をさらに一歩踏み込んで描いており、見応えがあった。最終章に向けて、剣心の心境がどのように変化していくのかも楽しみである。

志々雄を演じた藤原竜也の演技が凄まじい。おぞましいビジュアルだけではない、全身から滲み出る、狂気と殺気がすごい!目が離せなかった。そして、御庭番の頭を演じた田中泯の佇まいとアクション!「動」と「静」を体現しているような存在感が、本当にかっこいい。関係ないけれど、HOKUSAIは本当に楽しみ。あとは瀬田宗次郎役の神木隆之介も良かった。小柄で可愛らしい少年のようなのに、抜群の剣の腕前と瞬発力を持ち、躊躇せず楽しそうに剣を振るい人を殺める様子に、なんだか説得力があった。サイコパスな役をもっと観たい。

次は伝説の最期編。「謎の男」は何者なんだっけ…(公開当時観たはずなのに、悲しいくらい覚えていない😢)
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