円柱野郎

47RONINの円柱野郎のネタバレレビュー・内容・結末

47RONIN(2013年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

冒頭で侍たちが狩ってる巨獣…麒麟を見せることで「これはファンタジーですよ」と高らかに宣誓。
見た目こそファンタジー色の強い日本じゃない日本だけれど、でも「忠臣蔵」の根底にある忠義の物語がしっかりと描かれているので、物語としては違和感は感じなかった。
むしろその武士たちの生き方に対するリスペクトがひしひしと伝わってくるので、日本人としてはこそばゆいw
架空の日本とはいえ、作り手は無知からメチャクチャやっているのではないことも伝わってくるしね。

ハリウッド映画としては、この作品は大河ドラマではなくあくまでエンターテイメント。
そういう意味では中世の伝説や小説を基にしながらもアレンジすることの多い「ロビン・フッド」や「三銃士」と同じような感じか。
日本の講談のネタだった「忠臣蔵」がそれらと同じステージに立てた事実は嬉しい気持ちもあるかな。

出演者は全員英語での演技だったけども、日本人役をきちんと日本人で配役してくれたことも有難いよね。
主演のキアヌ・リーブスは日本人ではないけど、ちゃんと鬼子(原語では混血児)と蔑まれた設定で上手く話に組み込まれていると思う。
多少ありきたりな反目と和解とかという展開もあるけど、アレンジ自体は悪くないよ。
円柱野郎

円柱野郎