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蒸気船ウィリーのshxtpieのレビュー・感想・評価

蒸気船ウィリー(1928年製作の映画)
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ディズニープラスってこういうのもあるのかって思って見てみたら、意外とこういうのはなかった(つまり、ウォルト・ディズニーの初期の短編とか、戦意高揚系のやばいやつとか)。

止まることのないシームレスで連続的なリズムとメロディに沿ってアニメーションが展開されていくので、音楽に画が従属していようにすら見える。そこがまずすごい。映像と音(楽)の作品であること、トーキーでありミュージカルであることを、これ見よがしにあかしだてすること。鳥の首根っこをつかんで、ミッキー・マウスが楽器のように鳴らす(ひどすぎる)ところの、まるで 3D 映画のような立体感にのけぞった。ミニー・マウスのパンツをクレーンで引っかけて船に乗せるとか、ひどい描写も多い(ミソジニー)。ポップな残酷さ。とにかく、「山羊がオルゴールになる」みたいなメタモルフォーゼ、発想の跳躍がすごくて、ディズニー作品の基本だなって思った。
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