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「すべては愛のために」に投稿された感想・評価

いち麦

いち麦の感想・評価

3.0
(フィンランド映画祭) トイヴォの穏やかだった撮影一人旅を狂おしく巻き込んだ奇妙で複雑な家族の物語。やがて国境を越えノルウェーへ。大自然の雄大な景色を背景に繰り返す音楽のモチーフも魅力的。字幕翻訳が残念。
あーや

あーやの感想・評価

4.0

このレビューはネタバレを含みます

数年前、HelsinkiからTurkuに向かう電車の食堂車で出会ったおじさんに「ラップランドなんて変なヤツしか住めないところだ」と二人でミートボールを頬張りながら、その他Suomiの色々についてふむふむ聞いていた。
この映画の舞台がそのラップランドだったわけだが、ううううむ。確かにこりゃへらへら住めそうな場所ではない。
あたり一面山と雪と湖。美しい自然が広大すぎて、その一方で人間の生活はドン詰まり。登場人物達はそんな閉塞感を感じる場所で、皆不器用な生き方をしている。
各々その不器用さを自覚しているものの、修正できないままズルズル生きている。どうしようもない人達ばかりなので、何かあればすぐ衝突してややこしく拗れる。
やっと一人づつ幸せになれるかなと思った頃には雪が溶けてもう春が近い。自然が、積もり積もった真っ白な雪が人を静かに狂わせていたのかもしれん。
重大なシーンは写さずに息遣いやハエの飛ぶ音等、音で感情の昂りと神経のピリピリした状態を表現する。なんというか、流石北欧。芸が細かい。

劇場でなかなか見れないフィンランド映画。 マッティ・イアス(Matti Ijäs)監督の他の作品も観たいのに、哀しいかなちっとも観れない。なので観れる時に観ましょう。

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