名作映画メリーポピンズはいかにして誕生したのか?そこには映画会社と原作者との間に様々な葛藤が隠されていたのです。
原作の世界観を壊されたくない頑固者と映画化に20年間待ち続けた頑固者との確執はシリアスでも暖かみのあるそんな不思議な化学反応を起こしている。
原作者パメラは制作にとにかく口うるさく攻めてくるが、その理由がしっかり描かれていたので完全な悪者という人物になってないのが良かった。
そんなパメラを実力派英国女優Eトンプソンがその頑固っぷりを熱演。苛立ちの中に潜む心の闇を見事に披露してます。
ディズニー役のTハンクスは安定の芸達者ぶり。遠くから見守りながらも、時にパメラに語りかける演技はとても印象深い。
その二人の掛け合いが生み出した最後の結末。私は是非ハッピーなものであることを願いたい。
耳にしたことある楽曲を楽しむのはもちろん、1番の醍醐味は映画メリーポピンズとリンクしていること。
演者のセリフ一字一句を追っていくととにかくしっかりなぞっています。その後映画メリーポピンズを見ると違った形でより作品にのめり込むこと必須です。
ファンタジー溢れる映画の舞台裏にはとても現実的な背景があった。けれど心に暖かい風をもたらしてくれるそんな作品です。