成川ジロー

ダラス・バイヤーズクラブの成川ジローのレビュー・感想・評価

ダラス・バイヤーズクラブ(2013年製作の映画)
4.4
マコノヒー、お前、凄いよ。本当に凄いよ。

マコノヒー演じる主人公ロンの生への渇望が凄まじく心に響く。
最初はHIVを信じられず、しかし確実に自分の身体が蝕まれているのには気付いていて、死への怖さから自暴自棄になるが、その後の生きるために走り回る辺りから彼が輝き始める。
周りの自分を見る目が変わり、自分の今までの世界が壊れ、自分の価値観が変わり、自分の生を見つめ直す。余命を宣告された者にしかできないのかも。
ビジネスパートナーのレイヨンを見る目も変わり、中盤スーパーで昔の友人がレイヨンを馬鹿にするのを許せずシメるところはグッと来た。
そして、最後、負けたけれど万感の拍手。自分も拍手しそうになった。確かラストカットでイメージシーンが挿入されるけど、彼は最後に自分が望む格好良い人間になれたんだと思う。
成川ジロー

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