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Seventh CodeのMoviePANDAのレビュー・感想・評価

Seventh Code(2013年製作の映画)
3.0
『キヨシクロサワ・イン・ロシア -Россия- 』

『ドッペルゲンガー』や『リアル』等、近作の顕著な高画質化に「黒沢監督の映画はざらついた画像であって欲しいなぁ(’-’*)」なんて、ファンだからこそ勝手に想ったりもしていたのですが、今作の画力と高画質の素晴らしいケミストリーを見るに、今後のさらなる高みを期待せずにはいられなくなりました✨

この作品の事は前から知っていて、観たいとは思っていたのですが、「その為に前田敦子のCD買うのもなぁ(*´-`)💭」ってモヤモヤしてました。そしたら、さすがWOWOW様。こういう作品までWOWOW印の高画質で放送してくださるから、ありがたいのです📡

元来、黒沢監督の作品には廃墟や寂れた場所がたくさん出てきます。そして、そこにはいつも直接的ではない冷たい空気感のようなものを感じていました。だからでしょうか、黒沢✖️ロシア相性良すぎw もう、その時点でソ連が生んだ“映像の詩人”がちらつきます📽️狙ったものかどうかは、本人のみぞ知るなのでしょうが、前田敦子が車から降ろされるとこの映像なんて確信犯としか思えない✨

ストーリー的には、一見するとシュールに感じられる内容。黒沢監督のそっちの方向性の作品を観た事が無い方には、どこが面白いのか分からないかも。でもその流れがあってこそ、状況把握出来てないまま“事”が動き始める時の興奮が監督の真骨頂といった感じで、これまさに“復讐”シリーズのあの感じ。カット的にも通ずる場面が多々あり🎬前田敦子の出演してる映画は観た事ないけど、この作品はなかなかの好演に思えます。それ故MV部こそ、一番不要に思えちゃったけど、その為に作られた作品だからしょうがあるまい😅💦曲は中島美嘉の「GLAMOROUS SKY」の二番煎じ感満点でした🎵

そのMV部の“せい”で、オトシドコロが微妙になった感もありますが、やっぱ黒沢作品は面白い。ひとつ観ると、他を観たくなる。やっぱ好きだわ、黒沢清v(・∀・*)
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