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寄生獣のMoviePANDAのレビュー・感想・評価

寄生獣(2014年製作の映画)
3.4
『-20年越しの夢…(..)-』

ジャンプとかの、当時まだ400円切ってた方のじゃなく、500円位の価格帯の単行本では初めて買ったのがこの『寄生獣』。しかも買った理由はいわゆるジャケ買い!5巻の、頭部が変形しているジャケに魅せられ、でも購入は当然1巻からでしたけど( ・∀・)ノ

いわゆるロボとかに全く興味がなく、そのせいもあって男ながらにいまだにガンダムもヱヴァすらも見たことがないボク。でも子供ながらにこういうグロ要素が好きだった(’-’*)だから、この肉体が変形するっていう要素と、見た目だけでは寄生されているかどうか分からないという設定にどハマり!そして、思い返してみれば『物体X』と『ゼイリブ』が好きだった事にいまさらながら自分で納得!

全10巻とものすごく長いわけではないこの『寄生獣』。連載がアフタヌーンだったので、わりかしマイナーな漫画という認識を持ってました。映画化などは夢のまた夢。『T2』が作れたんだから技術的に無理ではないにせよ、まずこの日本の映画のレベルでは無理だろうなって思ってました。

だから、ハリウッドに映画化権が行った時は、それなりの期待はしたけど実現せず…o(__*)

でも、2014年、ついに映画化(*ノωノ)

-監督-
山崎貴監督になったって聞いた時は、それだと描写は抑え目かなぁって思ったので、観てみてそこはビックリ!『アイアムアヒーロー』が登場するまでの、メジャー大作の中でのグロ描写という点ではかなりガンバってると思います。

-新一-
染谷将太の配役にはファンとしては「エ~!」ってはじめはブーイングでした。だって新一は“あの事件”以降、特に髪を上げてからは、格段にカッコよくなるから。でも、この映画における新一は、これはこれで良かったよ(*´-`)やっぱ、染谷君はうまいっ!

-幼生-
原作では宇宙から。でも、映画では海底から。この改変に関しては、ちょっと劇場で唸らされました!マンガでも語られる「誰かが地球を守らなければ」にあてはめた場合、こっちの方がしっくりきます( ゚∀゚)

-ミギー-
原作を読んでいた者として、ミギーの脳内イメージの声としては、落ち着いた大人のイメージ。なので、阿部サダヲの起用に関しては一言、もってのほか!(。・`з・)ノと思ってたのですが… いざ観て「スミマセン、ハマってました!」ということに!やってみないとわからんものだなぁφ(゚ー゚*)

-田宮良子-
彼女と新一が目が合うシーンというのは、原作ではそれはもうインパクトあるシーンだったので、残念ながらやっぱあの感じは出せませんでしたね。キャスティング的にはもうちょい若い女優さんでも良かった気がいたします_(._.)_

と、この感じで語りだしたら、いつまで経っても終わらないなぁ(*´-`)

正直、加奈と宇田さん&ジョーが出てこなかったのは残念でした。だけど、正直心配は杞憂だったと言える実写化だと思います。新一を母子家庭にしたからこそ、あのシーンは際立ったと思うし、島田の高校での場面は再現と改変のバランスがとっても良かったですね。

でも結果的に、何より良かったのは染谷君の演技だったかなぁと思うんです。新一が家に帰ってきた母親と対峙する場面では不覚にも涙💧そして、里美を抱いての着地では、そのカッコよさにまた涙なボクなのでしたρ(・・、)

観て思ったのは、やっぱりファンだからハードル上がっちゃうなあという事(((^_^;)だから前述の通り、実写化としてはこの前編は成功だと思うんです。そして、20年越しの映画化が叶ったわけです。なのに最後に冷たい事言うようですが、もう観なくてもいいかなぁって感じなんですよね… そして、それは完結編の方がなおさら…
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