怪獣より俺の顔の方がよく見えるってお前…。
15年前に起きた突然の原発事故で隔離されたとある地区。
そこで働いていたジョーとその息子フォードは原発事故の真実を知るために隔離地区に入り込むが、拘束され研究所に連れてこられるが、そこでとんでもないものを目の当たりにする。
原発事故の原因はそこで眠っていた怪獣が原因で、唐突に眉を破り目覚め大暴れする！！！
怪獣の大破壊に巻き込まれ、フォードは難を逃れるものの、ジョーは負傷し死んでしまう。
フォードは残された家族を守るために、軍人として怪獣の追跡を開始する。
その頃、ムートーと名付けられた怪獣を追って、巨大な影が近づいていた、その正体は、ゴジラと呼ばれる原始生態系の神とも言える巨大怪獣だった！！！
日本の怪獣特撮映画である「ゴジラ」をハリウッドで映像化した、怪獣映画。
1998年のエメリッヒ版と違って、「これは完全にゴジラだ！！」とファンの方々に言わしめ、海外の怪獣映画の火付け役になった本作。
まぁ、1998年版も以前観たけどそこまで面白くはなかったしね…。
(一応フォローしておくと、エメリッヒさんがゴジラの失敗を認めたお陰で、モンスターパニックの傑作である「スパイダー・パニック！！」が生まれたんだし、「ホワイトハウス・ダウン」は超が付くほどの傑作なんだから、あんまエメリッヒさんをディスるのはやめようね！！！！)
そんなこんなで話題になってた本作だが、監督が「モンスターズ／地球外生命体」の人と知り、滅茶苦茶観る気が萎えてしまった…。
(詳しくは「モンスターズ／地球外生命体」のレビュー参照の事。)
正直、どうせ怪獣物を撮るなら、アクション映画畑やディザスター畑の監督にやってほしかったな…。
(そうなったらエメリッヒさんの二の舞になりそうだけど…。)
更に「怪獣が全然姿を見せない」「人間ドラマが多すぎ」と余りいい噂を聞かず、滅茶苦茶不安まみれだった。
正直、自分が今までのゴジラシリーズのハマれなかったのは人間ドラマの長さに苦痛を感じてたからであり、「今までのが楽しめなかったのにこんな2時間台でドラマまみれなんて辛すぎる」と物凄い気分がドン重だった。
(正直、破壊描写と必要最小限の話で80分弱にまとめた「怪獣ゴルゴ」や、肉弾アクションやバイクアクションをぶち込んだ「ゴジラ FINAL WARS」の方がノレた。)
しかし新作が公開されているし、やはりちゃんとしたゴジラの映画を観て良さを分かっておいた方がいいかもしれない、というわけで覚悟を決めて鑑賞。
…まぁ、思ってたよりはマシだったけど、やっぱ物足りねぇ！！！！！
まず良い所は、「怪獣のクオリティが良かった」のと「人間ドラマが意外と観れる出来だった」のは良かった。
ゴジラは物凄いマッシブで迫力満点だし、色々言われているムートーの造形も悪くなかった。
後ゴジラやムートーを追う前半の人間ドラマもミリタリー的描写が多いためか、割と退屈せずには観れた。
しかし、それに対して、「怪獣が全然見れない」のと「人間ドラマが長すぎ」な事、後「画面が滅茶苦茶暗い」事！！！
怪獣の造形は流石だし、CGもちゃんとできてはいるんだが、折角の破壊シーンを見せなかったり、戦闘シーンを見せてくれない上にそもそもの戦闘シーン自体が暗くて見ずらい！！！
特に暗がりのシーンはあまりにも俺の顔が映りまくってちょっと笑ってしまった！ｗ
照明係仕事しろよ！！！
更に肝心の戦闘シーンに移ろうとすると、画面が暗転したり、逃げまどう人々に視点が映ったり、主人公のドラマが挿入されたりで、肝心のスペクタクルシーンを見せようとしてくれない！！！
(ゴジラ、ムートー両者とも。ムートーの町の破壊描写ですらカット扱い…。)
これがCGの粗を隠すためにやってるのかと言うとそうでもなく、ラストではちゃんと明るい所でゴジラを映してた。
何故最初からやらない！？
…「モンスターズ／地球外生命体」と似たような文句になるが言わせてくれ。
モンスターの大暴れを見せてくれよ！！！！！
モンスターと軍人の戦いを見せてくれよ！！！！！
モンスターとモンスターの戦いを見せてくれよ！！！！！
ドラマよりアクションに力入れてくれよ！！！！！
(本作の監督の他の作品にドニー・イェンさんが出てたけど、ちゃんと扱えたのか！？ますます不安になったぞ…。)
肝心のドラマもスペクタクルをぼかし続けた結果、だんだんお邪魔になってきた…。
幸い全編のドラマはそこそこ見れたし、怪獣自体は悪くないが、色々と消化不良な感じで終わってしまった…。
幸い観れないって程じゃないが、相変わらずゴジラシリーズの人間ドラマを楽しめないのだった…。
次回作では沢山バトルしてるらしいけど、信じていいのかな？
兎に角、次回はドンパチ率多めで頼む！！！！！マジで！！！！！
次は「シン」の方を観ようと思ってますが…どうなんでしょうかねぇ。
大丈夫かなぁ…。
