主人公のオスカーは22歳の黒人青年で、前科があり、嫁も子供もいるのに、定職にも就いていない。
お世辞にも褒められた人間ではないが、大切な人のために変わろうとする強い意志がある。
明日への希望を胸に秘め、仲間たちとの集いに繰り出していくオスカー。
時は2008年の大晦日、その日は彼にとって特別な日になるはずだった。
これは9年前に実際に起きた事件を題材にしている。
大切な人のため、懸命に生きようとした青年の想いは、醜悪極まる社会の病理の前に無残にも打ち砕かれる。
怒りと切なさとやるせなさの残る作品。
受け入れる勇気があるのなら、見て欲しい。