クラフトマンパンダ

プリズナーズのクラフトマンパンダのレビュー・感想・評価

プリズナーズ(2013年製作の映画)
3.6
自分は映画を観る際の選択肢が狭いなといつも思ってはいるが、どうしても毎回同じようなジャンルや主演級のアクターも偏ってしまい、所謂食わず嫌いで観ようとしない作品が多くて フォローして下さっている
皆様方のレビューを拝見する度にジャンルや嗜好の幅広さに驚嘆している。

映画好きとは云えないレベルの自分ですが
少しずつ進歩を目指し、周りの映画愛の強い友人やフォローして頂いている皆様が
Best Movieの上位に挙げている作品を
マイペースではありますが観ていこうと思いたちました。
案の定 ことごとく自分が未見、自分ではチョイスしない作品が多数を占めてました。

今回は少し歳下なのだが人間性、人柄など
感服している映画愛に溢れている男が
ベストMovieの一作に列挙している
【プリズナーズ】を鑑賞。


自分なりに鑑賞後の今作が訴えていたように感じたのは子を思う親の情愛の凄さと
自分の職務への責任や情熱の本質。
監督が描こうとしていたことではないかもしれないが自分の感情に訴えかけてきたのはそこだった。

自分の子が居なくなった親の心情は
想像するに余りある。
自分だったらと想像するだけで自分は
発狂してしまうんじゃないか、、、
冷静に構えて思慮深く行動したりなど到底出来ないと思うし、ヒュー・ジャックマン演じる父親の気持ち、行動は正しいかどうかなど理屈ではなく理解出来る。
勿論、まだ確実に犯人かどうか確実ではない相手にあそこまではしないし、出来ないがあの苛立ちを責めることは出来ない気がした。

ジェイク・ギレンホール演じる刑事は所謂素行不良の刑事の雰囲気そのものだが、
体裁や秩序ばかり重んじる組織の中で
本当に大切なこと、自身の本能に忠実に行動していく一匹狼然とした立ち振る舞いも共感出来た。

感想を書いていくとネタバレになっていく
作品なので自分の文才では残念ながら あまり上手くこの作品のレビューが書けないのだが、全体的に暗く重い作風なのでメンタルが弱ってない時に観た方がいいと思います。

ちょっと蛇足かもしれませんが
作中、自分が見るのも嫌なこの世で1番苦手で恐怖の対象の生物がリアルに出てきて
飛び上がりました🤕

爬虫類の象徴であるアレです。
何匹も 泣

理不尽極まりないですがそれがscoreマイナス2〜3です。 笑

だいたいあの生物が出てくるシチュエーションって何となく想像出来る時が多いと思うんですが今回は全く予見できなかったんでホンマにビビりました。
嫌いな方は気をつけて下さい。

何か蛇足が過ぎるレビューで申し訳ありません。

最後にこの作品は自警主義(vigilanitism)へのアンチテーゼの作品という解釈もあります。
自警主義 今作の犯人はまさにこの象徴ですが人は多かれ少なかれこういったものを潜在的にもっているのかもしれないし、
その恐ろしさにも考えさせられます。

見応えは十二分にありです!