NAO141

パイレーツ・オブ・カリビアン 最後の海賊のNAO141のネタバレレビュー・内容・結末

4.2

このレビューはネタバレを含みます

興行成績としてはいまいちだった本作だが、シリーズの集大成としてなかなかに見応えのある作品だった!!
ジャックと冒険をするのは若き男女ということで、なんとなくオリジナル作に近い原点回帰な作品となっていて良い!
原点回帰のようでありながら、ジャックの若い頃やバルボッサの過去(秘密)まで明かされ、集大成としてもよく出来ている。ジャックのおじさんとしてポール・マッカートニーまで出演している(これは豪華!笑)。さらには『3』までのメインキャラであったウィル(オーランド・ブルーム)とエリザベス(キーラ・ナイトレイ)まで再出演!これはファンには嬉しい!!

本作でもやはりバルボッサが格好良すぎる!!これまでも呪われた海賊(化け物)になったり、政治家になったり、貴族になったり、味方になったり、敵になったり…となかなかに忙しい御方だが笑、本作では最高の父として有終の美を飾る!!(個人的にはバルボッサが好きなので彼の登場がこれで最後だとしたら、それはとても悲しいのだが…苦笑)

シリーズの集大成である本作のキーアイテム(お宝)は集大成に相応しく〈ポセイドンの槍〉である。ポセイドンといえば、ギリシア神話では海を司る神である。オリンポス十二神の一柱であり、最高神ゼウスに次ぐ圧倒的な強さを誇ると言われている。その神の槍である!海がすべてである海賊達にとって、海の神の槍とはまさに至宝である。そして本作ではその槍が破壊されたことによって、海に関する様々な呪いが全て解かれている。これによって、ウィルの呪いも解かれたわけである。

『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズと言えば、エンドロール後に毎回お楽しみ映像があるわけだが、興味深いのは、本作ではそのお楽しみ映像が初めてストーリーの継続を示唆するような〈予告編的〉なクレジットシーンになっている点である。しかもラストに登場したのはどう考えてもあのデイヴィ・ジョーンズ。海の全ての呪いが解けたわけで、当然デイヴィ・ジョーンズも復活していても不思議ではない(しかし、なぜ化け物姿のまま?笑)。
本作でこのシリーズが終わりだとしても、終わり方としてなかなか良かったのでうまくまとまっていた気がするのだが、まだ続編があるならそれはそれでぜひ期待したい!その時は海の呪いも解かれたことだし、お祭り感満載にこれまでのキャラクター達が総出演したら嬉しいなぁ(切望!)デイヴィ・ジョーンズも黒ひげもついでにまたまたバルボッサも復活!そんな作品が観たい!

本作にてバルボッサが退場し、ウィルの呪いが解かれたことにより、タイトル通りジャック・スパロウが〈最後の海賊〉になったわけである。本作をもって彼の物語が完結となっても不思議ではない(少し寂しいけどね)。ジャックの相棒としてずっと傍にギブスがいてくれたことが嬉しい。そして本作でもサルのジャックが笑わせてくれる!やはりこのシリーズにサルのジャックは欠かせない笑

※本作でウィルの息子ヘンリーの吹き替えを中川大志が演じているが、なかなか上手いと感じた♪
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