脚本、演出、音楽、作画、全てが高水準のジブリクオリティでとても良い作品だった。
宮崎監督の引退、高畑監督の大作の後のジブリの新作ということで大変なプレッシャーの中での制作だったと思うけど、その中でもこれほど素晴らしい作品を作り上げた米林監督に拍手を送りたい。
ジブリお得意の日常とファンタジーの融合と、今までのジブリ作品には見られないミステリ色が見事なバランスで混ざり合っていて序盤から引き込まれる。
最後はまんまと泣かされました。
伏線の張り方が自然でその回収もしっかりしてくれるので観後感も爽やかで何度も観たくなる。
誰かを愛すること、愛したことばかりを思い出しがちだけど、誰かから愛されること、愛されていたことを思い出してみるのも大事なことですね。
ジブリ作品はいくつになっても大切なことを教えてくれる。
最近スタジオジブリ解体説なんかも耳にするが、やはりジブリ作品と共に過ごす夏がまだまだ必要だと痛感した。