神戸典

ハーフネルソンの神戸典のレビュー・感想・評価

ハーフネルソン(2006年製作の映画)
2.8
歴史教師のダンは昼間は面白い授業を行う人気教師、しかし夜になると麻薬中毒者としての姿を見せる。
ある日、学校のトイレで吸引しているところを生徒の1人ドレイに見られてしまう。
このことからダンとドレイは秘密を共有する関係となる。
ドレイにとってダンは大人であり、自分もダンと同じ立場に立ちたいという思いが生まれていることがわかる。
ダンにとっては生徒の1人で、自分のような世界には入らないように守ろうとする。

2人を恋愛として移さなかったのには一つ、あくまでも2人は友達としてお互いを気にかけているということがあげられる。
そうすることで、孤独と教師と生徒の触れ合い、そしてお互いへの優しさがより映し出されているように感じた。
ダンのようなダメな男でも生徒のドレイからしたら大人の男として見えているというのも生徒と教師の年齢の差から生まれている独特の関係だろう。
神戸典

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