神戸典

カーズ/クロスロードの神戸典のネタバレレビュー・内容・結末

カーズ/クロスロード(2017年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

この映画は力を失ったマックィーンが再び返り咲き勝利するストーリーだと思っていたが、そんなありきたりなストーリーではなかった。

逃れようのない現実というのは確かにあるが、それを前に諦めることは簡単だが、諦める道を選ぶのではなく、それを受け入れて新しい道を見つけることもできる。
そんなメッセージを感じた。

師匠から弟子へ、これまで受け継がれてきたものをしっかりと伝えること、自分がその立場になったとき、今度はそれを伝えて行く側となり、共に歩んで行くこと。下を育てることは自分も育てることであり、輝き続けることなのかもしれない。

作品のストーリーやメッセージ性だけでなく、風景やキャラクターの表情、タイヤの動きといったものが非常に技巧的で圧巻だった。主役がサポートに回るという新しい切り口の作品であった。
神戸典

神戸典