よう

猿の惑星:新世紀(ライジング)のようのレビュー・感想・評価

4.5
リブート2作目。

前作のリブート1作目を観てから、続きをずっと観ようと思ってたのに後回しにし続けてしまい、今さらながらの鑑賞。
どうやら最新作もそろそろあるとのことで、いい加減観なければと。


戦争が始まるまでの経緯を描いた2作目。

エイプ側、人間側それぞれに穏健派と好戦派がいて、ちょっとずつ分断が広がってしまういたたまれなさを感じ続けることになる。
人間どうしの民族間の紛争や、内戦の歴史を学んできた我々には、そのいたたまれなさは身につまされる。

ちょっとしたことで火がついてしまいそうになる緊張感。
一度火がついてしまったら後に引き返せない愚かさ。
鑑賞中、ずっとその感慨があった。

一方で「ここでこれがなかったら、もっと和平の方向に行ったかもしれない」と思わずにいられない瞬間も。
現実世界でなかなかそういうことは顕にされないけども、シーザーとマルコムの間には確かにそれはあったのになあ。


映像的にもうまいところが。

コバが戦車を奪うくだりとか、マルコムが手術道具を取りに行ったところとか、ちょい長回しで見せてる。
あそこらへんのハラハラ感はナイス。

この映画、(タイトル明け)2つの目で始まり2つの目で終わる。
画面の色味も正反対。
彼のターゲットも変わってしまったのかも。
よう

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