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猿の惑星:新世紀(ライジング)のabeeのレビュー・感想・評価

3.7
美しき瞳の彼女が命がけで繋いだ命は、世界の常識、そしてこの惑星の運命を変えたーー。

アルツハイマーの特効薬として期待されたその薬は彼に人に匹敵する叡智を与え、それは人を体内から破壊し滅亡へと導く。

「猿の惑星 創世記」から数年後のストーリーが描かれた今作。
3部作の繋ぎの作品としてテンポ良く、前作で築かれた人間との絆も大切にしつつ、オリジナルへのリスペクトとオリジナルというゴールへ向けて着実にストーリーを進める、言うなれば無難な仕上がり。

「猿の惑星 聖戦記」も既に鑑賞しているので言えることなのですがオリジナル「猿の惑星」のストーリーに向けて進んでいく作品なので、「聖戦記」も三部作の完結編であるにも関わらず繋ぎのストーリー感が強いのです。
共存を願っても叶わない、それが分かっている部分があるので単体で盛り上がりどころを作っても気分的にあまり盛り上がらない、というのが正直なところです。
すでに「創世記」でオリジナルでは描かれなかった「猿たちがなぜ人間に勝る叡智を手に入れたのか」、その答えは出てしまっているのでもう驚きは無く少し退屈してしまうのです。
マルコムとシーザーに訪れる最後も想像の範囲を超えては来ず、どうしても「無難」という感想に落ち着いてしまうのですね。

ということで、気分で2作再鑑賞しましたし3作目も近々観ようかと思いますが、劇場鑑賞時は微妙な感触でしたし自分のレビューを読み返してもどんなストーリーだったかいまいち思い出せない。
シーザーがチバユウスケさんに見えたという微妙な感想しか思い出せませんからねぇ…。
始めたからには改めてこの三部作にケリをつけようと思います。
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