『REC レック4 ワールドエンド』
原題 [REC] 4: Apocalipsis.
映倫区分 R15+.
製作年 2014年。上映時間 95分。

シリーズ第1、第2、第3作に加えてハリウッドリメイクされた作品第1作、第2作は既に見てたのに、何を勘違いしてたのか今作品は初視聴。
スペインの感染パニックホラー『REC レック』のシリーズ最終章となる第4作目。
シリーズ第1作と第2作でパコ・プラサと共同監督を務めたジャウマ・バラゲロが単独でメガホンをとった。
シリーズの中で唯一、ファウンド・フッテージとして全く撮影されていない（ファウンド・フッテージとして撮影されたのは『【REC】3：Genesis』（2012年）の冒頭部分のみ）。

謎のウィルスによって多数の犠牲者が出たバルセロナのアパートから、唯一の生存者であるテレビレポーターの女性アンヘラが救出され、貨物船を改造した臨時検疫施設に隔離される。
船内はリカルテ医師による指揮のもと厳重なセキュリティ体制が敷かれており、多くの兵士たちが監視の目を光らせていた。
アンヘラはリカルテに不信感を抱く兵士グスマンと共に船の秘密を暴こうとするが、突如として船内にウィルスが拡がり、感染者たちが周囲の人々を襲い始める。

『REC レック』シリーズはリメイク版も含めて観てはきてたが、どうしてか今作品のシリーズ4は初めてみました。
今作品を敢えて空想と妄想をフル稼働したら中々メタファーに満ちたホラーでとても興味をそそった。
特に興味深かったのは、デビル（寄生体）の移転かな。
まず、悪魔が天使に乗り移るのは、ルシファーの堕落を彷彿とさせる。　
もちろん、天使は神の使いで、世俗化した現代社会では、天使はマスメディアの一員として記者になる。
無理がちょいあるかな。
天使が天の使者であるのに対して、アンジェラは地上の使者と云える。
彼女は、神話社会の事故や悲劇を追った結果、純粋な悪のウイルスに感染しちまう。
ほんで、悪魔は兵士、すなわち人間の攻撃的な性質に宿り、それはおそらく十字軍や帝国主義を連想させる。
世俗化された人間は、偽善的な大義の上に築かれた権力に依存する。
悪魔は、この人間のキンピカの高貴さの中に滑り込んでくる。
最後に、船（意識）から海（集合的無意識）に投げ出された悪魔は、魚、あるいはイクサス（キリストの象徴）の中に身を包む。
科学の時代、世俗化した21世紀の社会から、悪魔を含むすべての超自然的な要素が追い出された。悪魔は、もはや我々の心の意識の中に住むことはできない。
悪魔が住めるのは、キリストの中だけ。
この『レック』シリーズは、ポストモダンの世界における宗教と悪の分析として、非常に面白い作品です。
個人的には妄想と想像を加味してとても楽しめました。

もう何を観て、何の続きだか、ついでにリメイクもあり、記憶がごっちゃなシリーズ、、、もしかしたら観てる？の一抹の不安もありながら、鑑賞。初見でした（笑）なるほど、過去作のつながり観えて（思い出し）きたら、そういう風呂敷き広げたかと、、、ただ、あまり捻りない、よくある展開にしちゃったんだと、、、後、「●ＲＥＣ」が頭抜けてたPOVがキモだったことをあらためて感じました。ゲーム「バイオハザード」やっているような没入感がPOVにあったのに、取っ払うとあっさり普通な多動ゾンビムービーに。これで完結とうたってしまうと、、、う〜ん、「ジュラシック・ワールド完結」と同じ余韻。せっかくスペイン産ゾンビの独特感あったものが、完結でよく観る普通着地に、やや残念感。普通には、面白いんですが。

何がワールドエンドだ！

規模がちっちゃすぎんのよ、
邦題に対して！

ワールド、
エンドしてないじゃん！
エンドしたの、、、
船じゃん！

いやね、
最後の演出がそれに該当すんのかもしれんよ？
いや、でもね、
題名からは、
たとえつまらなくても全世界パンデミックを期待するわけ。
つまらなくても、
なんかそんな規模であることを期待するわけ。

で、
いざ始まってみたら、
既視感たっぷりの演出。
(バイオハザード5位だったかな、、ウェントワース・ミラーが出てくるやつ。いや、マジバイオつけちゃったかと思ったわ。)

で、もうあとはただの船内パンデミック。
POVでもないよ。

なんか、
何したかったん？笑
って感じ。笑

まぁ、こんなもんだろうな、
と思って観たから、別に損はしてないよ😊