鍋レモン

ポンペイの鍋レモンのレビュー・感想・評価

ポンペイ(2014年製作の映画)
3.1
⚪概要とあらすじ
『バイオハザード』シリーズなどのヒットメーカー、ポール・W・S・アンダーソン監督がメガホンを取って放つ歴史アクション大作。

西暦79年の古代都市ポンペイ。奴隷戦士マイロ(キット・ハリントン)は、富裕層の商人の令嬢カッシア(エミリー・ブラウニング)と恋仲になるが、彼女にはすでに婚約者がいた。身分違いの恋に悩んだ彼は、自由を得るために街を去ろうとする。ちょうどその時ベズビオ火山が噴火を始め、マイロは愛する女性を救うために街に舞い戻る。

⚪キャッチコピーとセリフ
“たとえ世界が滅びても 生きて、守る。”

「俺だけを」

⚪感想
歴史作品。

単なる噴火の映画と思いきや全然違った。身分違いの恋とポンペイでの噴火のできごとが上手い具合に交わっていて良かった。

冒頭からの2人が直ぐに恋に落ちた感じの演出が好き。

地震や噴火のシーンはなかなかリアルで災害の怖さがより伝わってくる感じ。津波のように火砕流が流れてきて全てを一瞬で飲み込んでしまう姿には息を呑む。

実際のポンペイ火山噴火って言葉に表せないぐらい酷いと思う。遺跡には噴火によって、飲み込まれた人間たちの空洞だけが残って底に石膏を流し込んで出来た遺体像があって、写真だけでも悲しくなるというか、もう普段の生活をしていた時に一瞬にして命が奪われた様子が見て取れて辛い。
親が子を守るようにしていたり、抱き合う恋人であったり。

主人公のマイロはもともとケルトの騎馬民族だったけど襲われて生き残り、ローマの奴隷剣闘士になったって言うのが切ない。

キット・ハリントンが出演している映画は初めて観たけどかっこよかった。

ヒロインを演じたエミリー・ブラウニングはどこかで観たことあるなと思ったら『エンジェルウォーズ』の主人公だった。髪の毛の色違うと全く雰囲気が違う。ジェニファー・ローレンスが『ハンガーゲーム』で黒髪にした時ぐらい違う人に見えた。

当時の雰囲気はあまりしなかったけど面白かった。

映画館で観るべき迫力感。



⚪以下ネタバレ



ラストはいつもの映画とは違い、悪いやつが死ぬだけではなく、主人公やそのヒロインまでもが死んでしまうという展開にびっくり。災害の恐ろしさと残酷さを感じる。
災害に平等はなく神も居ないのかも。
それでも二人でキスをしながら死ぬのはロマンチックにも見える。

⚪鑑賞
⚫午後のロードショーで鑑賞。
鍋レモン

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