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フライト・ゲームのFilm日記係のレビュー・感想・評価

フライト・ゲーム(2014年製作の映画)
3.5
航空機という閉鎖的空間で、20分に1人ずつ乗客が死んでいくという緊迫感があるストーリー設定はとても面白かった。また主人公がなかなか犯人の目星がつかず、乗客全員に対して疑心暗鬼になる心理状態には共感でき、ミステリーとしては良かった。

序盤のストーリー展開は良かったが、終盤の運び方が急な感じがあった。

家族と職場からの信頼を失っていた主人公の航空警察官は、犯人の捜索に尽力するが、過激な行動によって逆に乗客からハイジャック犯だと見なされ、さらにはメディアの力で社会からの信頼をも失う事になるも、その信念を貫く姿が良く描かれていて、またリーアム・ニーソンの演技も良かった。

一方でその他の登場人物の掘り下げや動機付けが微妙だった。特に犯人の動機が若い自分にははっきりとは理解できなかった。また主人公の上司的な人が主人公の行動を制するのにも不自然さがあった。(物語に緊張感は生まれてたが…)

基本は機内なのだが、一部CGが使われたところは多少違和感があり、その一瞬だけ物語から気持ちが離れた。

面白さ:0.8 脚本:0.6 演技・配役:0.8
映像:0.6 音楽:0.7
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