20代前半のこの時期にこの映画に出逢えて良かった。
終盤にくる長回しのワンカットシーンに戦慄を隠せない。心の痛点に何処までも訴えかけてくる名作。
女性にとって、「生きる」と「人生を送る」は同義ではない。時に、二者択一を迫られることがある。僕の隣に座るあの人の人生だって、想像以上の犠牲の上に成り立っているのかもしれない。
『私は最悪。』に続いて、自分一人では辿り着けないであろう、女性の抱える人生の葛藤について、また一歩知見を前に進めてくれた。
面白さ:0.9 脚本:0.7人物:0.8
映像:0.9 音楽:0.7