マヒロ

フライト・ゲームのマヒロのレビュー・感想・評価

フライト・ゲーム(2014年製作の映画)
3.0
めちゃくちゃ好きというわけでもないんだけど、大外れが無いので安心して観られるアベレージヒッターなジャウム監督。今作も期待を裏切らずそこそこの面白さだった。

航空保安官のビル(リーアム・ニーソン)は、いつも通り飛行機に乗り込み任務を遂行しようとするが、関係者しか知らないはずの携帯に「指定口座に入金しなければ機内の乗客を一人ずつ殺す」とメールが送られて来る…というお話。

この後の『ラン・オールナイト』からはガラリと変わるんだけど、『エスター』『アンノウン』そして今作は基本的に導入部分で大きな謎をばら撒いて興味を引いて、いざ蓋を開けてみたらそれほど大したことない…という流れがあって、大どんでん返しを期待すると肩透かしかもしれない。それだけ掴みが上手いということでもあり、そこら辺のバランス感覚も実は良く出来ているんじゃないかという気もするが。
飛行機の中というシチュエーションはそれだけで既にスリリングな状況を作れるから便利だけど、あまり突飛なこともしにくいというのが難しいところなのかも。それこそヘビが機内で暴れ出す(『スネークフライト』)とかしないと…。

リーアム・ニーソンが主演を張っていると、それだけでなんか風格のある映画のように思えてしまう辺りが流石だけど、やってることはシュワルツェネッガー・スタローンの系譜に連なるNO推理大暴力捜査で、とりあえず怪しい奴は片っ端からぶん殴っていくという超力技には笑ってしまった。暴力捜査に耐えかねて不平不満を言い出す乗客を口から出まかせで適当になだめたり、イライラするからトイレでこっそり煙草を吸っちゃったりと、本当にこの人保安官にしといて大丈夫かと思ってしまうような大味な男で、そこが往年のアクション映画的で良い。ステイサムとかザ・ロックあたりとはちょっと違ったおかしみがあるんだよなぁ。

(2018.42)