Growltiger

ライト/オフのGrowltigerのレビュー・感想・評価

ライト/オフ(2016年製作の映画)
3.6
電気を消したら“それ”は来る

このキャッチコピーだけで説明は十分。
電気を消すといる、つけるといない。
このシンプルさ良いですね。
子供の時、寝る前に部屋の電気を消して布団に潜るまでの数秒が怖かったのを思い出します。

暗闇に何かいるってやっぱ怖いですよ。
明かりをつけるというシンプルな方法で危機を回避はできる反面、やっつけるには電気を消さなきゃいけないし、逃げたくても停電した夜という状況では主人公達がかなり不利。このバランスが良い。

例によってタイミング良く切れる電球とか「ホラーあるある」ですがドキドキして楽しめました。

特にタイトルが出るまでの序章は展開早くて良いですね。
オープニングでガッチリ心掴まれます。
センサーで自動で切れるライトはもっと本編でも活用して欲しかった。

ただ“それ”の正体が分かってくると逆に怖さが半減した気もします。
お母さんの過去と絡んで説明はされてるけど結局“それ”がなんでいるのか、退治するためにはラストのその方法しか無いのがいまいち納得出来なかった。
“それ”も本当に真っ暗だと何も見えないから微妙に影が映る程度の薄明かりは大丈夫で、何ルクスからがダメなんだ?とか余計な事考えてしまいました(頭かたい...)。

ともあれ、80分程度ととても見やすく、ダレずに楽しめました。
テレビ鑑賞の際は部屋を暗くして観る事をお勧めします。

下手に小さい子に見せると夜に電気を消せなくなるかも知れないのでご注意を。

追伸
レンタルBlu-rayに収録されていた未公開シーンには本編のラストのその後として10分くらいのカットされたシーンがあったのですが、ここでもう一悶着ありました。
ストーリーの結末としてはこちらの方がスッキリはするものの、そうすると本編のラストの行動が意味無かった事になってしまうので賛否分かれそうなラストです。
個人的にはカットして良かった。
本編80分という短さは多分ここをごっそりカットしたからですね。