シュルツのいないピーナッツ、3Dのピーナッツ、某名子役の吹き替えのピーナッツ、それぞれがどこかに不安を持ちながら鑑賞することになろう今作。
僕もそんないろんな不安と期待の入り混じった複雑な心持ちでの鑑賞となったけれど、見終えた後の多幸感はいつものピーナッツだった。
原作へのリスペクトを随所に感じさせる細やかなエピソードの再現と、それぞれのキャラクターの個性を尊重した筋書き。
原作通りのちくっと刺すような含蓄のある台詞回しも健在。
映画の多様化や複雑化が進む近年からするとチャーリー・ブラウンの純朴さは退屈に感じてしまうかもしれないけれど、僕は彼の健気さに涙してしまった。
また盛り上がっているスヌーピーブームの中、こうした愛のあるコンテンツが生まれるのは本当に嬉しい限り。
2016年最初の1本に選んで良かった。