ペコリンゴ

いま、輝くときにのペコリンゴのレビュー・感想・評価

いま、輝くときに(2013年製作の映画)
3.9
記録。
いま一瞬に生きる人気者の胸の内。

A24配給、『セッション』のマイルズ・テラー、『きっと、星のせいじゃない。』のシャイリーン・ウッドリー主演の青春映画。

享楽的かつ刹那的に生きる男の子と、しっかりもので将来を見据える冴えない女の子のボーイミーツガール。

アメリカの高校生ってなんかイイですよね。実際のところどうかは知らないけど、日本と違って自由で大人びてるイメージ。

でもそんな彼ら/彼女らも当然、年頃ならではの悩みってのを抱えて葛藤し、どうにか自分なりの答えを見つけようとする。

もう高校なんて卒業して久しいけども、なんかこう、心の中に化石化して残ってる繊細で恥ずかしい部分を刺激されるような、そんな作品。

テラー扮する主人公の未熟さや、それ故の周りを顧みない言動にマイナス感情が噴出するのは当然だろう。とはいえ多かれ少なかれ、かつて誰もがこの類の悪手を打った過去を持つのもまた事実だろう。だからこそこの青さは憎めない。

甘かったり苦かったり、眩しかったり暗かったり。いつだって心情ってのは複雑で不合理。そんなニュアンスを上手いこと表現した作品だと感じました。

原題も邦題も好きですね。