新潟の映画野郎らりほう

ヘラクレスの新潟の映画野郎らりほうのレビュー・感想・評価

ヘラクレス(2014年製作の映画)
3.0
【プロレスリングチャンピオンの真の実力】


「伝説・英雄譚とは、記述と伝聞により誇張・演出されたもの」 ~ ヒロイックファンタジーでありながら自らアンチテーゼを唱える異端なヒロイックファンタジー。
しかし ただ異を唱えて終わりの変わり種では決して無く、一度虚飾を削ぎ落とした上で説得力ある描写をたたみかけ、最終的に王道のヒロイックファンタジーへと帰着してゆく。


「確かにプロレスリングチャンピオンとは 筋書きと演出力によって創作された虚飾の存在だが、やはり誰にも真似出来ぬ本当の実力とカリスマを持っているのだ」 ~ 主演ジョンソン自身の出自をも肯定する様な重層透過的訴求が巧みだ。




《劇場観賞/観賞券当選×2》