40周辺にもなると自分の‘無様さ’を変えられないことに気づいてしまったりもするので、容易にそれに感づかれないように振る舞い出すあるあるが見ていて愛おしかったw
20代で本作を見たらきっと、わたわたする姿がコメディにしか映らないだろう。
もしくは単なる格好のつかない大人にしか。
格好のつかないベン・スティラーは本当に魅力的。
そして彼を愛してきた自分に戻っていくナオミ・ワッツ。
何この配役、
ハマりすぎていて他のひとでは務まらなかったろうなと思う。
若いときにしか赦されがたいある種のくだけた【図々しさ】が初めはキラキラ輝いて見えたが、本作を見た後は、もうその頃には戻りたくもないという結論に落ち着いた。
キラキラを優先した先に、時間をかけて見つけてきたかけがえのない人や物たちを失ってしまったら。
それは素晴らしく可愛い年下の、アダム・ドライバーとのキスよりも、もっと自分にとってなくてはならないものなのだと思う。
中堅たちよ、肩のちからを抜いて生きようという応援movieの本作が大好きです。