人生で初めての公私の理解者
共同作曲者であるバーニー(ジェイミー・ベル!素敵でした)がじぶんの元から去ったように感じたとき流れた歌。
【tiny dancer】の歌詞を読んだときが、エルトン・ジョンの内面の強さと美しさをいちばん感じた印象的な場面でした。
もしあれだけの孤独から生み出された歌なのだとしたら愛を伝える幸福感に溢れているし、感情を二重にも三重にも膨らませて曲に昇華するのって才能と機会がかみ合うとしか言い様のない瞬間が多々あるんだなぁ…
その曲を創る才能の部分を最大に応援してくれていた若手音楽プロデューサー、レイ・ウィリアムズのエルトンへの愛情も本物に見えたのに、求めている唯一無二の愛ではないかたちは彼に届かずにお別れしてしまうなど。
画面から溢れそうな孤独が苦しかった…!!!
タロン・エガートンの歌唱力ももちろんすばらしいとは思ったけれど、振り返ると残っているのは薬と酒で曖昧な現実のなか鏡に向かって創る笑顔。
痛々しさを見せつけながら生きている現状を、本人が存命のうちに映画にしてしまうことが、観たものの背中を押す。
そういうことは確実にありますね。